舞台オタはマイルで遠征する

Wicked観劇遠征のために陸マイラーになった舞台オタク。ウィキッドの映画をアメリカの公開初日に見たくて妄想中。

【オフステージトークレポ】8月31日 オペラ座の怪人静岡

8月31日 オペラ座の怪人 オフステージトークレポ
今回は四季の会会員のみなので参加者は少なめ。受付はガラガラでした。
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ムッシューレイエ深見さんが司会で。マダムジリー秋本さん、ファントム佐野さん、クリスティーヌ苫田さん、ピアンジ山口さん、カルロッタ河村さんの豪華メンバーでした!!シンガーさんばかりだと思ったけどオペラ座だから主要キャストはお歌の人ですよね(笑)
苫ちゃんが2016年美女と野獣のころアルプのインタビューで着ていた黒いオフショルダー。河村さんが8月9日のバクステでも着てた白っぽい花柄のガウチョパンツ。

事前に質問を記入する紙が配られてイベントが始まる前に箱に入れました。
スタッフの用意したお題2つに答えたあと、箱から質問用紙を取り出す形式でした。
お題は
(1)私だけが知っているオペラ座の怪人ここがすごい
(2)私だけが知っている静岡のここがすごい
深見さんからの呼び方がそれぞれ河村さん「彩」山口さん「ぐっさん」苫田さん「苫田くん」佐野さん「まさ」秋本さんがなんだったかな。

私だけが知っているオペラ座の怪人ここがすごい

河村さん「ハンニバルのカルロッタの衣装がとても重い。上1キロ、下7キロ合計8キロある」
山口さん「音楽」
苫田さん「床山(ヘアメイク)さんと衣装さん。かつらのピンがほんの少しずれてしまって舞台袖にはけたとき普段はいない床山さんがそこにいた。衣装さんが舞台袖でずっと見ててわずかな崩れもチェックしている。小さなピンがずれたのも見逃さない。」
ピンが落ちると床の中の機械が壊れてしまう恐れがあるので探すそうです。
苫田さん「クリス早着替え。The Point of No Returnからウェディングが1分」
秋本さんはマダムジリーで出演されてるけど以前メグジリーをやっていたので両方の話題を出していました。
秋本「メグは13秒の早着替えがある。支配人のオフィスからイルムート」
河村「昔手伝ったが自分の役より着替えの方がドキドキした」
スタッフだけでは手が足りないので舞台に出ていない役者も着替えを手伝うそう。河村さんの話はアンサンブルで出演した時の話。
あまり裏でドキドキしてるとか言わない方がいいね。でももう言っちゃったね。とたしか佐野さんと深見さんが話されてました。
イルムートで宝石箱持ってるのメグなんですね!?知らなかったです。今度注目してみよう。

佐野さん「ロイドウェバーの音楽の素晴らしさ」
3分くださいと言って話し出す。難しすぎてぜんぜんわからない(笑)
The Music of the NightとAll I Ask of Youの譜面が違う。横浜開幕前のインタビューで語られてた内容なんだけどググっても分からない。
開幕間近!『オペラ座の怪人』稽古場&キャスト取材 (全文) [ミュージカル] All About

例えば、譜面を見ないとわからないことですが、“静かに 広がる闇……”と歌う、(ファントムがクリスティーヌへの愛を歌う)『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』というメインの曲がありますが、これがシス・ドゥア(Cis-dur 嬰ハ長調)で書かれているんです。譜面で見るとファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シと、シャープが7個もついている。シス・ドゥアの譜面って、なかなか無いんですよ。シ・ミ・ラ・レ・ソのフラットのデス・ドゥア(Des-dur 変ニ長調)にすればいいものを、なぜかシス・ドゥア。いっぽう、一幕の最後の(クリスティーヌとラウルの愛のデュエットである)『オール・アイ・アスク・オブ・ユー』はデス・ドゥア。同じ調ですが、フラットが5つです。どうしてこちらがフラットで前者がシャープかというのを僕なりに考えると、シャープ系の調とフラット系の調では、聞こえ方が違うんですよね。フラット系の方が温かく、シャープ系というのは鋭い調に聞こえるんです。だからロイド=ウェバーはあえて緊張感を持たせるために『ミュージック~』をシャープ系で書いたんじゃないかなと、僕は勝手に想像しています。


佐野さんが饒舌ですごい熱量で語られていました。楽しそうで良かった。

私だけが知っている静岡のここがすごい

河村さん「魚が何を食べてもおいしい」
山口さん「昨日おでんを食べた。歴史が好きで駿府公園の発掘現場を見てきた」
城下町だから地名などに歴史が残っている。鷹匠とか呉服町とか。佐野さんと盛り上がっていました。
苫田さん「静岡出身者はいい声。佐野さんまっすん(増田守人さん)鈴木(涼太)さん」
高井さんや村さん(生まれは九州だけど静岡って言ってる)の名前も上がってました。
佐野さん「人が良い。牛丼屋でごちそうさまと言って帰る。東京では見れない」ごちそうさまって言う?と聞かれて苫ちゃんか河村さんが「言う」と答えてました。
佐野さん「蕎麦がうまい。静岡の蕎麦はあまり知られていない。徳川慶喜が静岡に来る時江戸から蕎麦屋がたくさんついてきた。この近くにも慶喜公が食べた「安田屋」がある。」
テレビでも八兵衛のお蕎麦食べてましたね。秋本さんがお水も美味しいですからねと相槌。
秋本さん「富士山が近い。富士山が好きで関西の実家に帰るときいつも新幹線はE席(富士山側)を取って見ている。全国公演で御殿場に行ったときは楽屋を出ると目の前に富士山が見えて感動した。」

お客さんからの質問

深見さんが箱から紙を取り出して読み上げる。
名前はペンネームでOKだったのに手を挙げるよう言われてました。深見さんそれじゃペンネームの意味ないですよ。

役のどういうところが好き?やってみたい役は?
秋本さん「メグをやっていたときお母さんいいなと思っていた。」
佐野さん「メグやってマダムジリーやってる人他にいる?」
世界でもいないんじゃないか。ギネスに登録しないとと盛り上がってました。

河村さん「男だったらユダ(ジーザスクライストスーパースター)」

苫田さん「やりたい役は全部やってる」
河村さん「シラバブ(Cats)やりたいって言ってなかった?」
苫田さん「そうだシラバブやりたいんです」
ソンダンでやって欲しいですね。

山口さん「シェフ(リトルマーメイド)」
衣装が入らないんじゃないかという話しに。

客席の顔は見えているか?
苫田さん「見えない」
佐野さん「この作品だと見えない」
河村さん「ハンニバルだと2列目くらいまで見える」
静岡オペラ座はかなり客席が明るいんですがそれでも見えないんですね。
泣き顔が見られてるか心配されてたので、安心して泣いていいですよとの事でした。

マチソワの間はどう過ごしているか
河村さん「ゆっくりご飯を食べるか、シャシャッと食べてロビーでゆっくり」
山口さん「メイクに時間がかかるのであまり時間がない」
苫田さん「床山さん衣装さんとおしゃべり」
秋本さんと同じ楽屋なんでしょうか?
佐野さん「メイクを取ってご飯を食べてメイク。30分くらいしかない。ビーストの時はもっと時間がかかったので15分しかなかった」
ファントムも美女と野獣のビーストも特殊メイクだからたいへんだそうです。
秋本さん「ゆっくりご飯を食べている」
何でリフレッシュしてるとかを聞きたかったのではないかと思うんですがみなさんそろってご飯という答えでした。苫ちゃんくらいですね。

この辺りで深見さんが切り上げようとして佐野さんがあと2問やろうと言ってくれた。

メモが消えちゃっててここから先はうろ覚えです。
子供の頃聞いていた心に残っている曲(孫に聞かせる参考にする)
秋本さん「小さい秋」
佐野さん(名前で覚えてない、懐かしい感じの歌手。苫田さんも知らないそう)
山口さん「歌うとおばちゃんがお菓子をくれた。歌うの楽しい」
河村さん「北酒場。全然歌えないんだけど「にはー」だけ歌ってた」
深見さん「全然参考になりませんでしたね」

体力づくりのために何かエクササイズはしているか
河村さん「喉をよく使うから鍛えている。スクワットする。大きい筋肉を使うから」
佐野さん「毎日走っている。最近は朝暑いから公演後5キロ。休みの日は10キロ」
深見さん「この前ホテルのロビーで曇ってるけど行くのか聞いた。出たとたん雨が降ってきた」

サイン入りポスター抽選会

出演者のサイン入りポスターを抽選で5名にプレゼント。
深見さん以外のメンバーが1枚ずつ紙を引いて当たった座席番号を読み上げる。その場で立ってスタッフさんがポスターを手渡してくれました。
真後ろの人が当たっていて羨ましかった!
9月7日のファイナルオフステージトークでは20名に当たるからみなさん来てくださいとの事でした。いまみんなでサインを書いているそうです。
帰りがけに外の看板の前でポスターを広げて記念撮影されてる方がいらっしゃったので写真を撮らせていただきました。この日のイベント出演者だけかと思ったら全員分のサインが入っていました。


長いようで短かったオペラ座静岡公演もあと残すところ3週間!あの分厚かったチケットの束も残り2回分になってしまいました。千穐楽までキャストやスタッフの方がたが元気に過ごせますようにお祈りしております。

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【5】感想が書けない日もある。オペラ座の怪人静岡公演感想8月14日・18日

8月14日感想(?)とひとりで8月18日夜公演に行った同僚Cちゃんの感想
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まずは8月18日の話から。

同僚に布教活動をする

仕事中ずっと苫田クリスを布教していたらついに「行こうかな」と言い出したので昼休みに速攻でチケット取りました。Cちゃん初めての劇団四季。いきなりの一人観劇です。チケット現地窓口受け取りにも冷静なジャニオタすごい。
とりあえず一番安い席でということでC席最後列センター寄りにしました。何故最後列かと言うとちょっとくらい前のめり鑑賞しても迷惑になりにくいからです!前のめりになると普通なら後ろの人たちが見えにくくなるので絶対だめです。背もたれにしっかりつけて頭をぐらぐら動かずに見るのがマナー。でも一番後ろならちょっと背が浮いても困る人もいません。2時間姿勢良く座っている自信のない初心者にオススメです。もちろん左右の人を不快にさせない程度にしてくださいね。
コンビニのビニール袋はガサガサ音がするから膝に置かずにカバンに入れろ、髪は盛るな、飲食はロビーで、ドレスアップは必要ないけど露出高すぎは避けろなど色々注意点を話して先にあらすじ把握しとけとパンフレットも渡して送り出しました。

同僚Cちゃんの感想

ファントム怖い…怪演とはまさにって感じ
低音がものすごくきれい
なんで歌い出しからあんなにはっきり声出るんですか

クリスティーヌ最初にダンサーとして出てくるときから、最初はあくまでもカルロッタが主役だから決して主張は激しくないのに、主役感すごかった
あれがオーラというやつですか
全然大きな声を出してるような口の開け方じゃないのになんであんなに綺麗な声なの、すごい

カルロッタとはまた違う声の感じで、なんかそれが良かった
カルロッタの声も好き

ラウルかっこよかったー!
あれは役得だわー!

支配人2人となんでも知ってるおばさん←が手紙読むシーン好き(※マダムジリーはバレエの先生だよ)

クリスティーヌのお部屋?で鏡に入っていく前にファントムが鏡の向こうにいる演出やばい、えもい

アンサンブルの方も全員がほんとに主役みたいで、指の先からつま先まで本当に綺麗だった、劇団四季すごい


月曜日に感想を聞いたらそうそうそれ!って言葉もいくつか聞けたけど散々佐野ファントムと苫田クリスの私の感想を話してあったので誘導してしまったかなあと反省しました。岩城クリスで見た同僚ABと全然違う印象を受けたようだったけど、もし私の話を聞かずに行っていたらどうだったかなと思います。

夜公演だったので帰りはもう暗くて、空に浮かんだ半月にうっすら雲が掛かっていて今の自分の心情が反映されたようだと話していたのか印象的でした。やっぱりオペラ座の怪人は夜公演がいいですね。夜の闇に包まれてこそです。


観劇初心者の母親を連れての8月14日感想

母の観劇は2度目。1度目は2016年の美女と野獣静岡公演でした。6列目センターを取ったら「近すぎて熱烈なファンみたいで恥ずかしい」と言ったのでオペラ座の怪人は誘わなかったのです。が、8月7日に「来週お盆休みだから見にいきたい」と言い出しました。
なんで今言う!!?行きたいならもう2ヶ月前に言ってくれる?毎年言ってるけど私仕事だからね!
と喧嘩をしながら唯一行ける平日夜公演のチケットを取りました。

感想…なんですけど、周りがうるさくて全然集中できなかった。お盆で普段観劇しない層や招待客も多かったので仕方がないと割り切るしかないのですが、でも同じお金を出すなら落ち着いて見たかった!
暗転したら喋る親子、ビニール袋をガサガサあさる人、ケータイを取り出して時間を見る人など「劇場マナー違反あるあるネタ」のオンパレードでした。1幕の屋上でスマホをつけた方がいたけど時計見ても見なくてもあと10分もすれば終わるから静かに座っててくれ!!
うちの母も母で着席してから「ねえラインの使い方が分からないんだけど」と言い出すからなんで今言うの!?もう始まるから舞台に集中させて!スマホは機内モードにして電源切って!!とイライラしっぱなしでした。

ということで全く感想が書けずにブログの投稿が遅くなってしまいました。もうしょうがない。普段演劇に興味の薄い大勢の人たちが機会を作って見にきてくれたから良かった。また静岡公演があったら見てくれることを祈ってます。

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佐野正幸さん増田守人さん静岡お気に入りグルメのお店に行った

2018年7月25日放送のSBSテレビ 静岡発そこ知りに劇団四季のファントム役佐野正幸さんとアンドレ役増田守人さんが出演されました。番組内でオススメされていたお店に実際に行ってきました。

佐野さんのお気に入り八兵衛静岡店

まずは佐野さんオススメの静岡市内にあるお蕎麦やさん八兵衛へ。アルプでも鈴木さんと岩城さんが来ていましたね。この辺りで人気のお蕎麦と言ったらこちら八兵衛か戸隠そばですね。佐野さんは藤枝市出身なのですが藤枝店にご実家が近いということで昔から通われているそうです。(個人的には藤枝の本店は待ち時間が長いので行くときは静岡市の店舗を選びます。)
八兵衛静岡店 劇団四季 佐野 増田 サイン入りポスター
店頭には佐野さんと増田さんのサイン入りポスターが掲示されていました。なお藤枝店にも貼ってあるそうです。
八兵衛静岡店
13時ごろランチに伺いました。テーブルは満席でカウンターか奥のお座敷なら空いているとのこと。お座敷を選びました。窓側の席は6月にきたときはオープンエアだったのですがさすがにガラス戸が入っていました。
鱧天つきソバ
季節限定のハモの天ぷらのお蕎麦にしました。佐野さんの食べ方に従いまして最初はお蕎麦に何もつけずにいただきます。やっぱ揚げ物はお店のできたてが一番。
日向夏のシャーベット
美味しそうだったので食後のデザートに日向夏のシャーベット。意外と大きかったです笑。

八兵衛 静岡店
静岡市駿河区小黒1-7-14
電話 054-284-1331

増田さんのお気に入りぽん吉

静岡市 ぽん吉
こちらは増田さんがご紹介されたお店です。
ぽん吉 オペラ座の怪人サイン入りポスター 佐野 増田
店頭にサイン入りポスターがありましたがちょっと雨に濡れたのかしわしわでした。
ぽん吉お通し
ぽん吉佐野さんと増田さんが座られたカウンター奥の席
営業時間が5時からで5時半くらいに伺ったところお客さんはまだいらっしゃらなかったです。このあと続々と入店されて7時前には満席でした。カウンター奥が佐野さんと増田さんが座られた席でした。
鮎の刺身
大将にテレビを見ましたと言うと「今日はテレビでやってた鮎が入ってるからお刺身にできますよ」ということでお刺身の5点盛りに入れていただきました!生しらすが静岡らしい。

どれもおいしかったです。
居酒屋ぽん吉
静岡市葵区常磐町1-5-7
054-251-6288

2018.7.25.放送内容 | 静岡発そこ知り | SBSテレビ
オペラ座の怪人静岡公演感想記事 毎週更新中

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【4】苫田クリスが来た!オペラ座の怪人静岡公演感想8月12日

オペラ座の怪人静岡公演 4週目 2018/8/9昼,8/12昼
クリスティーヌが今週から苫田亜沙子さんにキャスト変更!!!!大慌てでチケットを追加しました。
9日はバックステージツアーのイベントがありました。
【レポ1】質問コーナーまとめ
【レポ2】舞台裏見学まとめ

9日はC席、12日はS席でした。

キャスト

週の途中でキャスト変更がありアンサンブルの村田さんが見付さんに。
以下の感想は12日のもの。
2018年8月12日オペラ座の怪人静岡公演キャストボード


オペラ座の怪人 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ 苫田亜沙子
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ 河村 彩
メグ・ジリー 小川美緒
マダム・ジリー 早水小夜子
ムッシュー・アンドレ 増田守人
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ピアンジ 山口泰伸
ブケー 田辺 容

【男性アンサンブル】
髙橋祐樹/飯泉佳一/深見正博/中村 伝/村田慶介/石川敦貴/新井 克/松永隆志/日浦眞矩

【女性アンサンブル】
熊埜御堂ゆかり/大中ゆかり/時枝里好/潮﨑亜耶/近藤きらら/徳山稚子/堀内 恵/森 真琴/羽田沙織/石橋杏実/岩本有花/髙田直美

全体の感想

8月12日が今まで観たオペラ座ので一番良かったです!新演出ってこういう舞台にしたかったんだなと思いました。初めて納得しました。なんで変えちゃったんだろうと思うシーンもたくさんあったけど、ようやく受け入れることができました。
以下役ごとの感想の予定がかなり前後してるし役ごと分けるの無理だった。

苫田クリスティーヌ

ここまでクリス視点でオペラ座を観たの初めてでした。苫ちゃんは大好きだけど私にとってはベルとグリンダ様なので。もちろん苫ちゃんの声質に一番合ってるのはクリスだと知っているし長年やり込んでいるのも分かってます。でも横浜でさのとまオペラ座見たときは佐野ファントムをメインで追ってたこともあって、今までと違う視点で見れた。毎週観てるのにとても新鮮でした。
クリスってこんなに孤独だと思ってなかったです。嫌だと言ってるのにファントムを捕まえるからと恋人にすら助けてもらえず、父のお墓に形見のストールを付けていくくらいすがるものがない。じっと赤いスカーフを見つめているのが本当に切なかった。きっとなんでも味方してくれたパパに助けて欲しかったんですね。

佐野ファントムと苫田クリスは孤独と諦めが強かった。悪夢かもしれないけど夢の中でふたりで生きた方が幸せだったかも知れない。名古屋だと軽い気持ちで「たまにはラウルじゃなくてファントム選ぶルートあってもいいのに」と言ってたけど今日のはそうじゃなかった。ファントムの幸せではなくクリスが幸せに生きる可能性として現実を生きなくてもいいんじゃないかと思わされた。
なんだかんだでラウルは助けに来てくれるけど、もし来なかったらどうなっていたかな…と妄想する余韻が久し振りにあってよかった。岩城クリスは気が強くて元気で正しい道を選んでハッピーエンドなので余韻が無いのです。最近の劇団四季新演出らしいといえばそうなんですけど。自由な解釈する余地を与えず答えを見せる方向性は全部の作品でやる必要ないと思ってしまいます。

Point of No Returnでフードを外して入れ替わりに気づき逃げようとしたところの手の動きが良かったです。恐怖で強張った手が誰も味方がいない絶望に変わってすっと力が抜けた。
表情や声だけでなく指の先まで感情乗せるのが上手。恐怖でラウルの手にすがるときもぎゅっと握りしめて動かないんじゃなくて手から腕へ握り直しながら近づいていく距離感がすてきでした。
岩城クリスは苫クリスをお手本にしてると思うんですが、メイクまで苫クリスなんですよ。公式の稽古場写真を見たとき苫ちゃん激痩せした?と一瞬勘違いしました。劇場で見ても「あれ苫ちゃん!?あ、違った」って毎回なってました。それでいざ苫クリスを見たらメイク変えてる!アイラインがっつりだったのがあっさりメイクなってました。垂れ眉も印象薄くなってる。岩城クリスの方が苫クリスの顔してて混乱しました。あと横浜よりフェイスラインがシャープになってるかな。二の腕もすっきりしてました。写真で判断するときは岩城さんの方が背が高いのと、あと胸の谷間ですね笑。

Think of Meでストールを後ろから前に回す時髪の毛を巻き込んでしまってティアラに髪が絡んでました。衣装を変えるところでマダムジリーたちが一生懸命髪の毛を直してたけど間に合わないかと思ってヒヤヒヤしました。
楽屋で「可愛いロッテは考えた」のあたり、座り直すとき白ドレスが引っかかったのか太ももががばっと開いてた。ラウルの手を握ったあと一度離してドレスを直してた。
カテコ2回目で頬をぷくーっと膨らませてたのがとっても可愛かったです。3回目は穏やかな微笑みで青木フィルマンさんとお話しされていました。


佐野ファントム

1幕地下室の「私の音楽に 夜の調べの中で」が説得力があった。苫クリスがちゃんとぼんやりしていてファントムという夢の中をさまよってついに地下室まで来た。二人の世界。誰にも邪魔されない。これがあるからラストの「我が愛は終わりぬ 夜の調べとともに」に繋がるんだと思いました。
仮面を取られて怒るシーンも悲しかった。ついに心が通じ合ったと思ったのに一番気にしているところをえぐられた。ラウルを選ぶのも裏切りなんだ。

屋上であれだけ怖がってたクリスが穏やかとも受け取れる表情でファントムをかばうのは悪い夢の中にいるから。誰も救ってくれない悪夢の中に手を差し伸べてくれたのはラウルだけ。ラウルという光だけがクリスを目覚めさせ朝の光の中へ連れ戻してくれる。光と闇の対比が切ないです。

ラストでクリスのベールを離す姿が本当に辛い。あれだけ執着してキスまでしてもらって誤解しそうなのにそこでようやく気付いて愛は終わったと自分から手を離す。うまく言えないけど私が佐野ファントムに感じてた「もうちょっとで手に入りそうだったのにさっと引いて終わる」を動きで表現するとあの数秒間になるなと思いました。
先週よりも声の伸びがいい感じかな。芝さん風に力んでるところが減ったように感じました。

カテコはやりきったような表情をされていてなんとなくほっとしました。


りょーたラウル

8月4日に見たときラウルがかっこよすぎてびっくりしました。感想書いてたらあまりにもポエムだったので恥ずかしくて下書きのままです。誰に対しても優しくて頼り甲斐があってドキドキした。お金はいらないから結婚して欲しい。
とわりとガチ夢女のような事を思ったんですがどうやらあの日だけだったらしい。なんだったんだ。でも絶対声が7月より優しくなってるんですよ!愛を感じる。良いです。


河村カルロッタ

感想全然書かないんですがキャラクターの中でカーラが一番好きです。中でも河村カーラが好きです。バクステでご本人に直接伝えられたのでもう言うことはない。
センターブロック上手通路だったのでカーラの投げキッスが正面でした。ころころ変わる表情がかわいい。怒ってるところも最高にかわいい。
カルロッタが好きなのか河村さんが好きなのかよくわからないけどかわいい好きしか出てこないのでお手紙も感想も書けない。


支配人ズ

これは8月9日の話なんですが、クリスの楽屋へラウルが一人で行かせてくれというシーンで青木フィルマンさんがいなかった。友達が言うには腰か膝を悪くしてるんじゃないか椅子を運ぶシーンもよっこいしょという感じであの動作が辛そうだったとかで、不安になったけど他のシーンは出てました。翌日からも変わらず青木さんですね。12日も動けてたしどこかが悪いとかではないのかな?
支配人のオフィス、手紙を受け取ったカーラが「手紙を見せてごらん」とラウルに渡したあとプイとピアンジの方を向き、ピアンジはアンドレを、アンドレはフィルマンを見るんだけどフィルマンさんの隣には誰もいないので肩をすくめるのがとても好き。
アンドレさんがハンニバルでカーラに1曲お願いするところがファンサもらって喜ぶオタクの顔しててすごいわかる。
「カルロッタは演技をもっとまじめにやることだ」でウンウンって聞いてるときとちょっと意外そうな表情するときとあるけど他にもパターンあるのかな。


クリスのところで全体の感想を書いてしまった気がする。次回の観劇は8月12日めずらしくソワレです。
感想毎週更新中です。

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【バックステージツアーレポ 2】オペラ座の怪人静岡公演8月9日

オペラ座静岡8月9日 バクステレポ2(舞台裏見学)
前編の記事はこちら

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1回めのグループの見学時間が終了。2回めが呼ばれました。
私は9班でハンニバルの象があるところからのスタート。舞台裏4ヶ所、ステージ1ヶ所の計5ヶ所を回ります。画像の数字は9班の回った順です。
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1.ハンニバルの象、ハンニバルの小道具、支配人のオフィスの机(村田さん)
2.イルムートのベッド、パンフレット、椅子の上に小道具(ステージ、河村さん)
3.地下のオルガン、ドンファンリハーサルのピアノ、ドンファンのテーブルと長椅子、女性用衣装部屋、怪人のボート(飯泉さん?)
4.マスカレード階段1〜2段目、クリス楽屋、マスカレードクリスの仮面などの小道具(くまのみどうさん)
5.マスカレード階段3段目、階段の手すり(潮﨑さん)

ハンニバルの象

アンサンブルの村田さんとスタッフの女性が対応。
象の裏側はスタッフが2人入っている。スタッフ役の役者さんではなく本物のスタッフさん。中に半分くらいかじられたフランスパンと使い込まれたトランプが置いてある。オペラのリハーサルは長丁場なので中にいるスタッフはとても暇。パンを食べたりトランプをして時間を潰している。毎公演本当にトランプで遊んでいてどっちが勝ったか報告される。象は首が動く。裏側から棒を動かすけどかなり重い。実演してくれたスタッフさんは小柄な女性なのでかなり力がいると言っていた。ふつうの舞台なら見せないがあえて裏側を見せる演出。
支配人の机は小物がたくさん。手紙やメトロノームやカルロッタの気付け薬など。手紙は封筒はあったけど中身が入っていなくてスタッフさんが慌てていた。気付け薬はハンニバルでファントムが幕を落としたのに驚いて気を失ったカルロッタに使った。小さいガラス瓶。強いお酒などが入っていた設定。
足元にハンニバルの宝箱。大きくて重いが中身は空。宝石がはみ出しているような装飾。
「質問ありますか?なるべくハンニバルで」と村田さんが質問を募るがしばらく手が上がらなかった。
4分経ったので次へ移動。

イルムートのベッド

ステージ上に置かれたイルムートのシーンのベッド。カルロッタの河村さんがちょこんと座っている。
まず客席の方を向くように指示される。真正面からスポットライトに照らされるととても眩しい。意外と観客の顔は見えているそう。(静岡のオペラ座はとても客席が明るいです。もうちょっと暗くしてもいいくらい)
河村さんの地声が低くて驚いた。肌が綺麗!きめ細かい!うらやましい!喋り方もサバサバしていてカルロッタとイメージが違うけど目元がやっぱり河村カーラなんだなと思った。
「イルムートというシーンで使われるベッドですが何のシーンかわからない方いらっしゃいますか」と河村さん。手は上がらなかった。「たまにわからない方がいらっしゃるんですよ」(かわいい)
間近でみると奥行きがほとんどない。ベッドというかソファ。腰掛けたらクッションに当たりそう。横から見ると本当に薄くて驚いた。
イルムートのパンフレット。中には配役が書かれている。本来ならカルロッタ(とクリスティーヌ?)の名前だけが書かれるけどここでは伯爵夫人の周りの4人もある。パンフレットを見れる役になって初めて役の名前を知る。
ステージ脇の椅子に小道具が置いてあったけど時間がなくて見れなかった。
ベッドの裏はカーラの早着替えに使われる。支配人のオフィスの衣装からイルムートへ。スタッフさんに着替えを手伝ってもらう。狭いので影がベッドの外に出ないようにするのに気を使う。
時間が来たので移動。前の人が握手してたのでつられて手を出す。「好きです!」「ありがとうございます」河村さん手がひんやり。冷え性かな。もうちょっと別の言う事あっただろと思うけど出てこなかった。失礼しました。

ドンファンのテーブル

飯泉さんがいたはずなんだけど遠くて顔が見えてないのであやしい。
地下室でファントムが作曲しているオルガンとピアンジが音程を間違えるリハーサルシーンのピアノが並んでいた。
となりにドンファンのテーブル。椅子もあったはず。テーブルは料理がならんでいる。美女と野獣のバクステで見た小物より綺麗だけど投げられたりするから変えてるのかな。
左側に女性用衣装部屋。ドレスが並んでた。たぶん飯泉さんが説明してた。女性はこの中で着替えるそう。ほとんどの人が衣装を見ていて全然見えないので諦める。
ファントムのボート。クッションが中華風でかわいい。周囲にスタッフがいなかったので説明はなし。ここメインじゃないの?
お友達がオルガンの高さが横浜と違う気がすると言っていたので聞いてみた。「オルガンがほかの会場で見た時より低く感じる」同じものを使っているそうなので床の高さの問題かな。
「オープニングで上がる幕が少ない気がする」1枚少ないそうです。下手にいたスタッフさんにも質問したら、2幕が始まる前の休憩時間に1枚付け替えているとのことでした。指差していたのがベージュっぽいふりふりした幕だったのでおそらくマスカレードで下手側にある厚い幕。変えてるのは「第3幕のバレエ」の背景かな。静岡市民文化会館は奥行きが少ないので幕が全て設置できない。全部つけると干渉して持ってかれてしまう。2幕の支配人のオフィスで下手の幕が最初ゆらゆらしてるのはそのせい?

クリス楽屋とマスカレード階段1、2

熊埜御堂さん。クリスから花束を受け取って花瓶に生け替えたりする役。
クリスの楽屋から説明。かなり狭く2人立つのがやっと。机の上はお父さんの写真が飾られている。
マスカレードの階段は3分割できてこっちは下側。1段が狭くて踏み外しそう。踊れているのがすごい。階段の左右は人形。役者も最初人形のように踊って段々と人間らしくなる。
くまのみどうは本名だそうです。

マスカレード階段3

潮﨑さん。ゆっくりふんわりたくさん説明してくれたので質問タイムはなし。
階段と手すりと左側に地下室のキャンドル?
階段は踊っている間も下にスタッフがいて揺れないように支えている。階段の脇のキャンドルは最初回っている。潮﨑さんは出演するようになってしばらくしてから回っている事に気がついた。

時間が来たので終了。3回目のグループと交代で客席に戻りました。
観ているだけではわからないことがたくさん知れて楽しかったです!
前編にもどる。

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劇団四季公式の記事 www.shiki.jp