舞台オタはマイルで遠征する

Wicked観劇遠征のために陸マイラーになった舞台オタク。ウィキッドの映画をアメリカの公開初日に見たくて妄想中。

なかなか推しが見れない2020年振り返り


大晦日です。 半年ぶりの更新です。

マンマミーア横浜公演2日目の様子を書いた記事以降更新できなかったのはあのあと横浜に行けなかったから。 コロナ禍で地方在住者はとても東京や横浜に出られる雰囲気ではなかった。正直公演2日目も周囲の反応に怯えながらの遠征だった。 岡村美南ちゃんのドナデビューに美南オタクたちがチケット増やしてるのを見ていて辛かった。ロボット・イン・ザ・ガーデンもオペラ座の怪人も見たかった。嫉妬で気が狂いそうだった。まじめに東京へ引っ越すことも考えたけど、学生時代耐えられなかった都会の暮らしに今また飛び込む元気はなかった。 私だけ特別行けないわけではなくて、同じように県を跨ぐ移動ができない人も多い。東京に住んでるから東京公演には行けるけど、別の都市には行かない選択をしている人もいる。 お盆にはみんなで見ようねと約束したのに叶わなかった。最前列も2列目もチケットを手放して横浜公演は幕を閉じた。 だから不幸だ、不公平だと言うつもりはないけど終わりの見えない状況は辛い。

マスクが辛かった夏が終わり、収束することなく秋が過ぎ、いつの間にか冬になった。 マンマミーアは次の福岡公演の幕が上がっていた。福岡は春頃感染者が多かったけど秋は落ち着いていて毎日10人程度だった。これなら直行便で行けば平気かも知れないと思ってこっそり11月28日に福岡公演を見に行った。ちょうど美南ドナで喜んだけど、千秋楽間近のロボットが出演者発熱のため中止になった。劇場で知って愕然とした。今日のマチネは観れるけどもう次はないかも知れないと泣きそうだった。ようやく観れるのにこれが最後かもと悲しかった。同時に覚悟していたつもりだったのにこの時期に公演が行われている国ばかりではないこと、マスクもフェイスシールドもないまま演じる役者の覚悟をぜんぜん理解できてなかったことがキツくて、現実が受け入れられなかった。ぐらぐらしながら今年初めての推しを観た。本当なら新役デビューに駆けつけたかったのに、横浜より良くなったと語りたかったのに、と思う気持ちもあったし1回でも観れたのは奇跡だなとも思った。
ソワレの幕が開いた。ロボットは千秋楽まで中止になっていた。 きっと楽しんだと思う。でも陽性文字が頭から離れなかった。

今年の冬休みは長かった。こんなに長いなら休みの初めに見て急いで帰って自宅で1週間過ごせば行けるんじゃないかとチケットを取ってあった。しかしGOTOトラベルが一時中止になり遠征中止も検討した。でも一人で静かに行動するオタクの遠征がダメとは思えなかった。いま見なかったらもう次はないかも知れない。病むなと判断して精神状態の安定を優先することにした。


久しぶりに見る推しは美しかった。輝いていた。ひと月前よりもさらに磨きがかかりカーテンコールは夢中でペンライトを振った。
偶然知り合いと遭遇し(同担オタクの観劇が被るのは偶然でもなんでもないけれど)終演後独特の浮かれ気分で記事上部の写真を撮ってもらった。本当に楽しかった。心ゆくまで舞台オタクを満喫した一日だった。
しかし連続して観劇したことで幕が開くことの喜びよりも推しの演技の細かい感想が書きたくなった。観劇スタイルは人それぞれで、丁寧なレポートで布教する人もいればほとんど感想を書かない人も居る。このブログではオペラ座地方公演の記事を毎週書いてきたけど本命について触れてこなかったのは楽しむことよりレポを書くのが目的になってしまうから。ただでさえ推しが尊いSUKIむりと語彙力低下が起こるのにもっと推ししか見なくなってしまう。私がやりたい観劇はそれじゃない。10列目遠過ぎて無理と言いながらオペラグラスで推しの顔だけ見たい時もあるけど本当は全体を見たい。だって劇団四季だから。役者の私を見ろアピールが少ない劇団を選んで見てるのに推ししか見なかったら本末転倒。推しが中心にいる時は当然そちらを見るけどソフィーの結婚式が話の中心だからそこも見ないとならない。推しが喜ばないことはしたくない。でもヴレヴは美しすぎるのでドナだけ見ることを許してほしい。本人の趣味ではないだろうけどブルベ夏向けの服もっと着て欲しい。ラベンダーを平服イベントで着てくださいお願いします。
話が逸れた。12月26日にラジオの生放送があり推しの声が聞けたのがありがたすぎて番組にメールを投稿していた。そのときは今日幕が上がることの喜びと無事に千秋楽まで何事もなく続けられる事を願っていた。このまま感染者が減らなければ京都には行けない。しばらくマンマミーアをやらなければもう美南ドナは見れない。もしかしたら社長のインタビューにあるように3年後には倒産かも知れない。いちファンにはどうすることも出来ずに推しがどこの劇場にもいなくなる未来だってある。推しが怪我をするかも知れないし誰かの代役で急遽別作品に出るかも知れない。未来が見えないからこそコロナ禍でも公演が行われている今日を大切にしたい。どうか何年先も劇団四季の舞台を楽しめますように。