【4】苫田クリスが来た!オペラ座の怪人静岡公演感想8月12日
オペラ座の怪人静岡公演 4週目 2018/8/9昼,8/12昼
クリスティーヌが今週から苫田亜沙子さんにキャスト変更!!!!大慌てでチケットを追加しました。
9日はバックステージツアーのイベントがありました。
【レポ1】質問コーナーまとめ
【レポ2】舞台裏見学まとめ
9日はC席、12日はS席でした。
キャスト
週の途中でキャスト変更がありアンサンブルの村田さんが見付さんに。
以下の感想は12日のもの。
オペラ座の怪人 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ 苫田亜沙子
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ 河村 彩
メグ・ジリー 小川美緒
マダム・ジリー 早水小夜子
ムッシュー・アンドレ 増田守人
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ピアンジ 山口泰伸
ブケー 田辺 容
【男性アンサンブル】
髙橋祐樹/飯泉佳一/深見正博/中村 伝/村田慶介/石川敦貴/新井 克/松永隆志/日浦眞矩
【女性アンサンブル】
熊埜御堂ゆかり/大中ゆかり/時枝里好/潮﨑亜耶/近藤きらら/徳山稚子/堀内 恵/森 真琴/羽田沙織/石橋杏実/岩本有花/髙田直美
全体の感想
8月12日が今まで観たオペラ座ので一番良かったです!新演出ってこういう舞台にしたかったんだなと思いました。初めて納得しました。なんで変えちゃったんだろうと思うシーンもたくさんあったけど、ようやく受け入れることができました。
以下役ごとの感想の予定がかなり前後してるし役ごと分けるの無理だった。
苫田クリスティーヌ
ここまでクリス視点でオペラ座を観たの初めてでした。苫ちゃんは大好きだけど私にとってはベルとグリンダ様なので。もちろん苫ちゃんの声質に一番合ってるのはクリスだと知っているし長年やり込んでいるのも分かってます。でも横浜でさのとまオペラ座見たときは佐野ファントムをメインで追ってたこともあって、今までと違う視点で見れた。毎週観てるのにとても新鮮でした。
クリスってこんなに孤独だと思ってなかったです。嫌だと言ってるのにファントムを捕まえるからと恋人にすら助けてもらえず、父のお墓に形見のストールを付けていくくらいすがるものがない。じっと赤いスカーフを見つめているのが本当に切なかった。きっとなんでも味方してくれたパパに助けて欲しかったんですね。
佐野ファントムと苫田クリスは孤独と諦めが強かった。悪夢かもしれないけど夢の中でふたりで生きた方が幸せだったかも知れない。名古屋だと軽い気持ちで「たまにはラウルじゃなくてファントム選ぶルートあってもいいのに」と言ってたけど今日のはそうじゃなかった。ファントムの幸せではなくクリスが幸せに生きる可能性として現実を生きなくてもいいんじゃないかと思わされた。
なんだかんだでラウルは助けに来てくれるけど、もし来なかったらどうなっていたかな…と妄想する余韻が久し振りにあってよかった。岩城クリスは気が強くて元気で正しい道を選んでハッピーエンドなので余韻が無いのです。最近の劇団四季新演出らしいといえばそうなんですけど。自由な解釈する余地を与えず答えを見せる方向性は全部の作品でやる必要ないと思ってしまいます。
Point of No Returnでフードを外して入れ替わりに気づき逃げようとしたところの手の動きが良かったです。恐怖で強張った手が誰も味方がいない絶望に変わってすっと力が抜けた。
表情や声だけでなく指の先まで感情乗せるのが上手。恐怖でラウルの手にすがるときもぎゅっと握りしめて動かないんじゃなくて手から腕へ握り直しながら近づいていく距離感がすてきでした。
岩城クリスは苫クリスをお手本にしてると思うんですが、メイクまで苫クリスなんですよ。公式の稽古場写真を見たとき苫ちゃん激痩せした?と一瞬勘違いしました。劇場で見ても「あれ苫ちゃん!?あ、違った」って毎回なってました。それでいざ苫クリスを見たらメイク変えてる!アイラインがっつりだったのがあっさりメイクなってました。垂れ眉も印象薄くなってる。岩城クリスの方が苫クリスの顔してて混乱しました。あと横浜よりフェイスラインがシャープになってるかな。二の腕もすっきりしてました。写真で判断するときは岩城さんの方が背が高いのと、あと胸の谷間ですね笑。
Think of Meでストールを後ろから前に回す時髪の毛を巻き込んでしまってティアラに髪が絡んでました。衣装を変えるところでマダムジリーたちが一生懸命髪の毛を直してたけど間に合わないかと思ってヒヤヒヤしました。
楽屋で「可愛いロッテは考えた」のあたり、座り直すとき白ドレスが引っかかったのか太ももががばっと開いてた。ラウルの手を握ったあと一度離してドレスを直してた。
カテコ2回目で頬をぷくーっと膨らませてたのがとっても可愛かったです。3回目は穏やかな微笑みで青木フィルマンさんとお話しされていました。
佐野ファントム
1幕地下室の「私の音楽に 夜の調べの中で」が説得力があった。苫クリスがちゃんとぼんやりしていてファントムという夢の中をさまよってついに地下室まで来た。二人の世界。誰にも邪魔されない。これがあるからラストの「我が愛は終わりぬ 夜の調べとともに」に繋がるんだと思いました。
仮面を取られて怒るシーンも悲しかった。ついに心が通じ合ったと思ったのに一番気にしているところをえぐられた。ラウルを選ぶのも裏切りなんだ。
屋上であれだけ怖がってたクリスが穏やかとも受け取れる表情でファントムをかばうのは悪い夢の中にいるから。誰も救ってくれない悪夢の中に手を差し伸べてくれたのはラウルだけ。ラウルという光だけがクリスを目覚めさせ朝の光の中へ連れ戻してくれる。光と闇の対比が切ないです。
ラストでクリスのベールを離す姿が本当に辛い。あれだけ執着してキスまでしてもらって誤解しそうなのにそこでようやく気付いて愛は終わったと自分から手を離す。うまく言えないけど私が佐野ファントムに感じてた「もうちょっとで手に入りそうだったのにさっと引いて終わる」を動きで表現するとあの数秒間になるなと思いました。
先週よりも声の伸びがいい感じかな。芝さん風に力んでるところが減ったように感じました。
カテコはやりきったような表情をされていてなんとなくほっとしました。
りょーたラウル
8月4日に見たときラウルがかっこよすぎてびっくりしました。感想書いてたらあまりにもポエムだったので恥ずかしくて下書きのままです。誰に対しても優しくて頼り甲斐があってドキドキした。お金はいらないから結婚して欲しい。
とわりとガチ夢女のような事を思ったんですがどうやらあの日だけだったらしい。なんだったんだ。でも絶対声が7月より優しくなってるんですよ!愛を感じる。良いです。
河村カルロッタ
感想全然書かないんですがキャラクターの中でカーラが一番好きです。中でも河村カーラが好きです。バクステでご本人に直接伝えられたのでもう言うことはない。
センターブロック上手通路だったのでカーラの投げキッスが正面でした。ころころ変わる表情がかわいい。怒ってるところも最高にかわいい。
カルロッタが好きなのか河村さんが好きなのかよくわからないけどかわいい好きしか出てこないのでお手紙も感想も書けない。
支配人ズ
これは8月9日の話なんですが、クリスの楽屋へラウルが一人で行かせてくれというシーンで青木フィルマンさんがいなかった。友達が言うには腰か膝を悪くしてるんじゃないか椅子を運ぶシーンもよっこいしょという感じであの動作が辛そうだったとかで、不安になったけど他のシーンは出てました。翌日からも変わらず青木さんですね。12日も動けてたしどこかが悪いとかではないのかな?
支配人のオフィス、手紙を受け取ったカーラが「手紙を見せてごらん」とラウルに渡したあとプイとピアンジの方を向き、ピアンジはアンドレを、アンドレはフィルマンを見るんだけどフィルマンさんの隣には誰もいないので肩をすくめるのがとても好き。
アンドレさんがハンニバルでカーラに1曲お願いするところがファンサもらって喜ぶオタクの顔しててすごいわかる。
「カルロッタは演技をもっとまじめにやることだ」でウンウンって聞いてるときとちょっと意外そうな表情するときとあるけど他にもパターンあるのかな。
クリスのところで全体の感想を書いてしまった気がする。次回の観劇は8月12日めずらしくソワレです。
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