舞台オタはマイルで遠征する

Wicked観劇遠征のために陸マイラーになった舞台オタク。ウィキッドの映画をアメリカの公開初日に見たくて妄想中。

劇団四季オペラ座の怪人 静岡公演初日に行きました

初日おめでとうございます!!静岡県民が待ちに待ったオペラ座静岡公演の開幕です。さっそく観に行ってきました。

静岡公演の会場 

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静岡市民文化会館大ホールのとなりにあるロビー棟のカフェもオペラ座仕様になっていました!駅側から来ると大ホール入り口を通り過ぎ、突き当る手前にロビーへの入り口があります。

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静岡公演1回目の文字に胸が高鳴ります!駅側から来ると大ホール入口の手前の柱です。

壁沿いに招待客用のハガキの引換所がずらりと並んでいました。

静岡市民文化会館の大ホールの段差など

段差が始まるのは7列目から。1列ごとに段差があります。6列目まではフラット。オペラ座の怪人は2列つぶしていて3列目が最前列です。31番がセンター。通路を挟んで21列目から段差が高くなり人の頭が邪魔にならずお子様も見やすいです。
壁側は照明があたって舞台に集中しづらいのでサイドのA席はおすすめしません。後方しかなくてもS席センターよりの座席が全体が見渡せていいです。後方A席と2階席しかなかった場合はどちらでもいいのでセンターに近い席を選びましょう。
2階席は実質4階と高さがありステージを見下ろす形になります。オペラ座は役者がステージ上で高い場所にいることがほとんどないので問題ないです。客席が明るいせいか2階席でも双眼鏡を使えば細かいところが見えるようになりました。CATSぶりの2階席でしたが暗くて見えないということはありませんでした。
2階1列目は身長が低い方は手すりが邪魔になるので避けましょう。156センチの私は見えなくてイライラしました。

トイレ

女性用トイレは上手側(座席番号の数字が大きい側)のドアからの方が近いです。列が伸びて3列目になると下手側から回った方が早いですが、そこまでくると外出した方が早いかもしれません。入口を出て右手側に進むとロビー棟入口があります。各階にトイレがありますが個室は2つ程度と少ないです。地元民が増えるとロビー棟に来る人が増えて大ホールに並んだ方が早い場合もありました。

なお2階席へは階段を4階分上がる必要があり個室も少ないので1階席後方の方も1階へ降りる事をおすすめします。

 

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窓の広告の裏にキャストボードがあります。有名なマスカレードのシーンですね。CMにも使われています。

キャスト

2018年7月21日(昼)公演  静岡市民文化会館 大ホール

オペラ座の怪人 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ 岩城あさみ
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ 河村 彩
メグ・ジリー 小川美緒
マダム・ジリー 早水小夜子
ムッシュー・アンドレ 増田守人
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ピアンジ 山口泰伸
ブケー 田辺 容

【男性アンサンブル】
髙橋祐樹・飯泉佳一・深見正博・中村 伝・村田慶介・石川敦貴・新井 克・松永隆志・日浦眞矩

【女性アンサンブル】
熊埜御堂ゆかり・大中ゆかり・時枝里好・潮﨑亜耶・近藤きらら・徳山稚子・堀内 恵・森 真琴・羽田沙織・石橋杏実・岩本有花・髙田直美

昨日のゲネプロが岩城さんだったので初日は苫田さんかなと思ったら。静岡は岩城さん推しなのでしょうか。2016年のウエストサイド物語のマリアデビューも静岡でしたね。

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感想(ネタバレあり)

岩城クリス

初見です。クリスのメイクの関係か少し顎を上げると苫ちゃんに似てる。遠目から顔だけ見ると一瞬錯覚を起こしました。WSSのマリアの頃よりフェイスラインがすっきりしてます。
山本紗衣ちゃんは動きがバタバタしてるからマリアはいいけどクリスはちょっとねと友達が言っていた意味がわかった。岩城クリスはおしとやかで綺麗でした。歌声も透明感があって素晴らしい。高音ものびやか。10代の少女らしさがよく出ていました。(でも白いクリス衣装の紗衣ちゃんのビジュアルがとても好みなんです!)

新演出でデビューしただけあって旧演出のぼんやりしたお人形さんらしさが全くない。圧倒的に闇が薄い!冒頭は少しぼんやりしていたけど意思がはっきりして感情豊か。ラウルと再会してキラキラ輝きだした。とてもヒロインらしいクリスティーヌでした。
でも亡くなった父の面影をどこかで探しているような所はなくて「墓場にて」が唐突になっていました。普段はいきいきとしていてもひとりの時はふと父の事を考えてるような隙が欲しいですね。マリアはお上品すぎて違和感があったけどクリスははまり役でした。
そっとラウルとの恋を育むのが可愛かったです。きちんと意思表示ができるけど怪人を恐れる弱さもあって、そこにラウルが寄り添ってくれるから立ち向かえる。彼が手を引いてくれる時もあるけど、手を取り合い前に進む。歌詞通りのすてきな関係でした。
命を狙われるような大きな出来事はあるけどそこで燃え上る恋じゃなくて、お互いを思いやりながら歩み寄り、屋上で愛を確信したんだなと思いました。

屋上のシーンって有名な曲なのに退屈な印象だったんですがAll I ask of youがラブソングとして聞けたので驚きました。

旧演出のクリスはいつもどこか夢見ているような少女で、怪人に父への面影を重ね恋愛感情に似たなにかを持っていて、ラウルという現実とファントムという夢の間を行き来してたと思うんです。怪人を慕う危うさこそ魅力のひとつだったのに、新演出はそれがまったく感じられなくなって悲しい。最後に夜の闇は去り悪夢から目覚めるからラウルという光が輝くのに1幕から目が覚めていてはつまらないです。

神永ラウルだと(というか神永君はだいたい)燃えるような情熱的大恋愛なのでファントムと恋愛ごっこする余裕がないのかなと思ってました。光田ラウルは幼馴染がいい感じに育ってたので隣に置いておこうって温度の低い関係性に見えたのでファントムの入り込む隙があるのにおかしいと思ってしまうんです。それが岩城クリスりょーたラウルだと良い恋愛をしてるので怪人が入り込む隙もない。でも隙が欲しい。おしいもうちょっと!という感じでした。

 

鈴木ラウル

横浜公演で神永・光田と若返ったラウルですがここにきて鈴木涼太です。地元ですからね。でも静岡の前の京都でもりょーたとざーだったのでわかってたよ!(笑)ということはスーパーバイザー北澤ラウルが静岡でも見れる可能性はあるんですよね。ざーの顔が好きなので期待しております。
マスカレードで肩リフトしてくれました!高さが出て華やかでいいですよね!ここだけで100点満点です。見れて良かった幸せ。
クリスが好きだ、守ってあげたいと愛に溢れたお兄さん系でした。岩城クリスがフレッシュで張りのある娘さんなので年上の包み込むような優しさが感じられました。苫ちゃんと組むと対等だけど岩城さんだと抱き寄せるようでたいへん良い。

 

佐野ファントム

静岡なのでやはり佐野さんがメインですね。歌い方が横浜とも広島とも違う印象。暑い日が続いてお疲れなのか高音がいつもより細く頼りないです。最初演技かと思ったんですが発声の切り替えに違和感があったりで佐野さんの声なんだよね?って考えてしまいました。横浜のイメージで行くとあれっとなるかも。と思ったけど横浜の時も「佐野さんて感じしない」って書いてた。ビーストの声が染みついてファントムに慣れないだけなのかも。でも支配人のオフィスはイメージ通りの佐野さんボイスでした…。いつ歌い方を変えたんでしょう。

これまで「我が愛は終わりぬ~」に全体のピークを持ってきてたと思うんですが岩城クリスの演技の影響か「仮面に隠れて生きてきた~」あたりが一番胸が締め付けられました。ちょっとの違いだけどこれがきつい。横浜はさらっとして少し物足りなさがあって観劇直後は「良かった!見足りないチケット増やす!!」となったんですが、今日は「そうか。そうだね」と100ぴったりに収まった感じでした。横浜はなだらかに伸びてスッと引いて終わる。今日は振れ幅がありながら到達点でピタッと止まる感じ。

なんとなくなんですが、初日なのに不思議と終わりを感じさせるカーテンコールでした。佐野ファントムが見れるのは終わりに近づいてるなって気持ちも、浅利先生への別れも初日の高揚に隠し切れなかった。観客も純粋な興奮と喜びで拍手を送った人だけじゃない。苦しみはないけど、静かに遠くへ行ってしまう寂しさ、交代の時期がきたんだなと思いました。

 

河村カルロッタ

今日もカーラはかわいい。「この役降りますわ」からセリフが変わってしまってさみしい。怒った顔もかわいいけどおだてられて乗せられた顔もかわいい。歌も絶好調でした。 

ドンファンでピアンジが象に乗るところで鞭男とのアイコンタクトしてたんですが、恋してる乙女の瞳でこういう表情しちゃうか~と思いました(笑)でもピアンジと支配人たちに甘やかされてる顔も好きです。どっちも魅力的でした。

増田アンドレ青木フィルマン

増田アンドレの安定のオペラ大好きっぷりは何度見てもいいですね。カーラに1曲頼むところ大好きです。かまってもらって大喜びしてるのよくわかるし羨ましい。動きが細かい。私も河村カーラにかまってもらいたい。

美女と野獣コッグスワースぶりかもしれない青木さん。今日はまだ追う余裕がなかったので次回しっかり見たいです。

 

 

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お花が飾られていて初日らしくていいですね!赤を基調にユリやダリアが多めで夏らしさがありました。

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ここ静岡も毎日34度とうだるような暑い日が続いていますが、キャスト・スタッフの方々および観劇予定のみなさまが元気に9月17日の千秋楽を迎えられますようにお祈り申し上げます。浅利先生が去って初めて迎える地方公演ですがどうか天国の先生も納得できるような素晴らしいものになりますように。そして次につながりますように。ひとりのファンとして応援してゆきたいと思います。

来週も楽しみです。

 

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