劇団四季アラジンを見てきました
東京 四季劇場海で上演中のディズニーミュージカル アラジンを見てきました。
四季オタですがアラジンは今日が初めてです!前回、前々回はチケット戦争に負けてサイトに繋がった頃には後ろの席しか残っていなかったのでご縁がないと諦めていました。今回友達が「アラジンのチケットあるけど行かない?初見にはちょっと見づらいけど…」と誘ってくれたので同行させていただきました。
四季劇場 海は東京のカレッタ汐留にあります。私の住む地方からは高速バスで渋谷まで出て電車に乗り換えJR新橋駅へ。そこから劇場まで徒歩7分くらいです。
13時開場、13時半開演
2人とも心配性なので12時半には新橋駅にいました。開場5分前くらいになると入場できることが多いです。特に開場時間前に着く必要はないですが売店でグッズを買ったりトイレに行ったりするとあっという間に開演の鐘が鳴ります。四季劇場は女性用トイレの数が多いですがそれでも行列ができるので早めに済ませておくことをおすすめします。
四季オタが必ずチェックするのがこちら、本日のキャストボードです。
右側にあるのがその日のキャスト一覧。公式サイトでも見れますが急な変更の可能性もあるので実際にこれを見るまで安心できません。
2017/02/02昼公演
ジーニー 阿久津陽一郎
アラジン 北村 優
ジャスミン 岡本瑞恵
ジャファー 牧野公昭
イアーゴ 酒井良太
カシーム 松島勇気
オマール 町田兼一
バブカック 白瀬英典
王(サルタン) 石波義人
注目はデビューしたばかりのアラジン 北村優さんです。北村さんも見るのは初めてでどんな方かドキドキ。事前にフォロワーさんから高身長とハイトーンなセリフと笑顔に期待と教えていただきました。
「席どこ?」
「言ってなかったっけ?2列目だよ」
まじかよ!ステージまで近い近い。全体が見渡しにくいので友達は「ちょっと見づらい」と表現したみたい。贅沢な悩みです。
開演前にジーニーのアナウンスがあり場内の空気は一気にアラジンの世界に変わります。華やかな原色の服の人々が行き交う砂漠の街アグラバーです。
ディズニー映画のイメージを崩さずきらびやかでワクワクする世界。ミュージカルよりショー要素が強いです。身構えずエンタメとして気楽に楽しめますよ!がっつり恋愛ものだと思っているとギャップがあるかもしれません。アラジンがストーリーの主役だけど真ん中に居て目を引くのはジーニーです。
アラジンは明るく華やかで子どもから大人まで楽しめる作品ですのでお子様連れの方もぜひどうぞ!この日も幼稚園団体がいらっしゃいましたが飽きずに夢中で楽しまれた様子でした。引率の先生も「来年もライオンキングじゃなくてアラジンにしよう」とお話しされていました。ライオンキングはこれぞ舞台芸術!!という感じです。普段舞台を見慣れない大人の方もアラジンの方がわかりやすいので入り込めると思います。
以下細かい感想です(笑)
★感想★
阿久津陽一郎さんのジーニー。アラジンというタイトルですがこの作品の出来を左右する一番重要な役はジーニーに他なりません。お芝居の間の取り方も好みで面白かったです。フレンドライクミーでの約8分間激しい歌とダンスは圧巻でした!その後も息切れせずにお芝居が続くのが感動しました。当然だろうけど生であの運動量を見るとほんと凄いとしか言えません。友達が「阿久津さんは何をやっても阿久津さん自身が勝っちゃうけど今日はジーニーだった」と興奮していました。確かに見たことのない演技でした。ついつい誰それさんかっこいいなーなんて思って見てしまうんですけど、あの日あのステージに居たのは阿久津さんじゃなくてランプの魔人ジーニーでした。自然にジーニーとして世界に存在していました。細かい所全然見れてないのでまた見たいです。
北村優さんのアラジン。デビューしたてとは思えない仕上がりでした。お芝居が劇団四季らしさが薄いです。歌が安定しててお芝居やダンスも硬さが無くて良かったです。セリフは高い声なのに歌になると低くて良い声になるので最初おおっとなりました。アラジン役のキャストの中では背が高いのも高ポイントですね。ジャスミンと並んだ時の身長差がいい感じでした。魔法のランプを見つけた時の演技が好きです。え?まさかこれ?ってちょっと呆れた感じが可愛いんです!アグラバーの街の若い女の子たちがつい役人から庇うのも納得。ねえ追われてるんだ助けてよなーんて言われたらいけないこととは分かっていても守りたくなります。あざとくないのに不思議!盗みよりヒモしてた方が生きるのに困らなさそうでした(笑)
北村さんは子役の頃にライオンキングのヤングシンバを演じています。次は大人のシンバを期待する流れかもしれませんが個人的にはノートルダムのカジモドに挑戦していただきたいです!!高音伸びるのでOUT THEREが聴いてみたいです。海宝さんが抜けることですしノートルダム横浜あたりに間に合いませんかね!?
岡本瑞恵ちゃんのジャスミン。マンマ・ミーアのソフィーで何度も見たので最初はそのイメージが強かったんですがどんどんジャスミンに上書きされていきました。市場でアラジンと出会った運命的な一瞬が完璧。二人の世界が美しい。アラジンが変装したアリ王子に出会った反応が可愛い!怒ったところが可愛いって反則です!!結婚式の淡いピンクの衣装が本当に似合ってました。グッズ欲しい!可愛い!胸が苦しい!もう可愛いしか言ってません(笑)
牧野公昭さんのジャファー。アニメからそのまま飛び出してきたジャファーでした。あの悪役面をリアルに再現できるんですね!惚れ惚れする悪役っぷりでした。もっと悪役の笑い方してほしい~!!手下のイアーゴ(オウムではなく人間の役人)との息もぴったり!お子様の笑いをたくさん取ってて客席がとてもいい雰囲気でした。反応がたくさんあると役者さんもより活き活きするのでますます良いムードになるんですよね。みなさん笑うところはクスクス程度じゃなくてアハハって笑っていいんですよ!!
松島勇気さんのカシーム。今日のお目当てさんです。アラジンの連れてるサルがミュージカルだと3人の悪友になっています。その中のリーダー格がカシーム。友達が松島さんのファンなのですが、去年のウエストサイドのリフで観れずじまい。1年ぶりだと幸せそうにしていたので私はもう言う事がありません。あんな顔久しぶりに見たな~とこっちまで笑ってしまいました。
松本菜緒さん。何度も見かけていますがお名前を今回初めて覚えました。アンサンブルで占い師やジャスミンの侍女をされています。一番目立つのは2幕冒頭プリンスアリーの衣装でしょうか。どう見ても小林幸子でした(笑)おちゃめでお世話好きなお姉さんという印象。ちょっと癖のある侍女も面白かったです。アリエルのお姉さんをされているようですがアースラで見てみたいです!他の役の時も注目したいですね。
加藤久美子さん。ウエストサイドのアニタぶりです。役作りで肌を焼いたのが残っていたので褐色がきらびやかな衣装によく映えていました。アニタの時は溢れんばかりの色気を醸し出してましたが今日はアンサンブルなので控えめ。もっとセンターで踊ってほしいです。
初めてのアラジン、とっても楽しかったです。以前「ディズニーファンも見るべき」という感想を読んだ時はイメージを変えずに作られている程度の認識しかなかったんですが実際に見るとその意味がわかりました。演劇と思って嫌煙せずにまず見て欲しい。映画の世界がさらに深く掘り下げられて目の前に現れたら素敵ですよね。最近の舞台はプロジェクションマッピングを使ったりと映像を多用している印象があるのでア ホール ニュー ワールドでの波の表現などはとても好印象でした。あの曲はセンターブロック15列目くらいから全体をみたいです。全体的にコミカルでシリアスなシーンも少なめ。先月見たノートルダムの鐘との落差がすごかったです。あちらもディズニーですが全編シリアスなので続けてみると精神的にまいってしまいそうでしたので合間にアラジンを入れて正解でした。楽しいハッピーエンド作品から遠ざかっていたので最初から最後まで明るい気持ちでいられるって最高でした!どうにかしてチケットを取ってまた行きたいです!!